入塾してくる子供たちの9割に言える事、それは「学習する習慣ができていない」という事です。
そして、私たちが塾の仕事として一番大切だと考えている事、それも「学習する習慣を作り上げる」ということです。
小学校、中学校で学ぶ事の大半は、ほとんどの子供にとって、「習慣的に繰り返し学べば容易に身に付くもの」なのですから・・・。
ですから「学習する習慣」さえ身に付けば、問題はほとんど解決しているのです。
けれども、この単純な課題は、なかなか達成しがたい課題でもあるのです。
入塾したての多くの子供たちは、言わば「決して自分で回ろうとはしないコマ」のようなもので、こちらがエネルギーを与え続けない限り、習慣的(主体的)に学習しません。
それは無理もない事です。この「学習する習慣」は、子供が自分で作るのは難しいのです。
人は自分でしゃべりたい、と思う前にしゃべれるようになっています。(外国語を学ぶときは別ですが・・・。)
学習の土台である言葉の獲得は、「誰もが日本語をしゃべっている」という言語環境によってもたらされます。
つまり「学習する習慣」というのは、この言葉の獲得と同じように、子供が自覚的に自分で作り上げるのではなく、環境として子供たちに与えてあげなくてはならないのです。
特に、まだ小学生の間は、やがて子供たちが、自分で「やりたい、やらなくちゃ」と感じ、自分で回り始めるまで、私たち大人がその土台となる「学習する習慣」を用意してやる必要があります。
中学生の場合でも、習慣が出来ていない子供の場合は、同じことが言えます。
学習習慣づくりに重要なのは、(大人の側が)環境を整えることと働きかける時間が多い事です。
塾では中学2年以上は週に3日、授業日があります。土曜補習は全学年無料です。その他、授業日以外も「自習」のために教室は解放しています。
けれども、彼らが圧倒的に長い時間を過ごすのはそれぞれの家庭です。
放っておいても、子供たちは自分から学習するようにはなりません。どうぞ、我が子の学習習慣作りに取り組んでください。