一昨日、始動した加湿器は調子よく働いています。
どのくらい「加湿」できたかを確かめようと「乾湿計」を買いました。
「乾湿計(かんしつけい)」というのは二本の温度計が並んだ「湿度を測る事のできる温度計」です。
二本の温度計のうち、普通に気温を測る方の温度計を「乾球」と言います。そして、一番下の「玉」の部分が濡れたガーゼに包まれている方の温度計を「湿球」と言います。湿球の玉を包んでいるガーゼは、その下に取り付けられた「タンク」の中の水に浸されていて、毛細管現象によっていつも濡れた状態です。そのガーゼに含まれている「水分」は蒸発して水蒸気になっていくのですが、蒸発するときに「気化熱」を必要とするのです。
その水分は、周りから温度をもらうことで、液体から気体に「状態変化」するのです。つまり、湿球を包んでいるガーゼに含まれた水分は、蒸発するときに温度計の玉の部分を「冷やす」事になります。
お風呂上がりに濡れた体で扇風機にあたるとひんやりするのと同じ事です。(体についている水分は体から熱をもらって水蒸気になるのです。)
こういう仕組みで「湿球」は「乾球」よりいくらか低い温度を示す事になりますが、その程度は室内の湿り具合(つまり湿度)によって変化するのです。
室内の湿度が高ければ、蒸発する量は少なくなり、低ければ増えます。
つまり、室内の湿度が高ければ、湿球と乾球の示度の差は少なくなり、湿度が低ければ、その示度の差は大きくなります。
乾湿計には必ず「湿度表」がついています。
各気温における示度の差によって、おおよその湿度が示された表です。
今日は大雨が降っているので湿度は高くてこの湿度計では「76パーセント」くらいでした。
中学2年生で「気象」の単元を習うのですが、この乾湿計と湿度表を使って湿度を求める問題も出ます。
しっかり読めるようになりましょう。