こんにちは。
もうすぐ期末試験です。冬期講習の予定もほとんど固まってきました。
まもまく募集チラシを載せます。
さて、中三生は、学校で三者懇が始まっているようです。
私立高校の選択を視野に入れた懇談です。
生徒からも保護者の方からも、進路についての具体的な相談を
いただくようになりました。
今まで漠然としていた未来が、いよいよ具体的な高校の名前で、
目の前に示されているのです。
誰一人として、何かを約束されているわけでない、そういう状況で、
苦しんで、悩んで、精一杯選択の理由を煮詰めて、
みんなが自分の未来を選んでいきます。
私は、この時期の子供たちの表情をとても好ましく感じます。
未来を確実に手に入れる事が不可能である事を知り、それでもなお、
願いを込めて日々努力する、そういう「人」の表情になっているからでしょうか?
「人事を尽くして、天命を待つ」そんな潔ささえ漂ってくる気がします。
考えれば考えるほど、どう選んでいいか、分からなくなる子もいます。
何らかの理由で、希望の進路が叶えられないような場合も出てくるでしょう。
これまで「夢見る夢子ちゃん」だった彼らには、
ずいぶん厳しいことも言ってきた私ですが、
こうして同じく「迷いながら生きていく人間」である今は、
ほんの少し前を歩いてきた者として、
わずかばかりでも「安心」を伝えたい、と思うのです。
(あすにつづく)

庭の渋柿