ホリエモンこと堀江貴文さんが「全ての教育は「洗脳」である」という本で語っていることに、私はほぼ全面的に賛成です。
彼一流の過激な言い回しは、私の性に合いませんが、内容には大いに共感します。
本の「はじめに」で、堀江さんは「なにかしたい」けど「今はできない人」に向けて、強烈な檄を飛ばしています。
曰く「やりたかったら、やればいいじゃん」と。
そして、でも、大半の人がそうしない、と断じて、その原因は既存の学校にある、と喝破しています。
彼は歴史を紐解きながら、日本の学校制度を(個人の能力を開花させるためのものではなく、)「国づくり」のためのものだった、と明らかにしています。
社会(国)にとって都合の良い人間は、自分がいいと感じたものにどんどん突っ込んで行くような人ではなく、常に、周りを意識しながら極端なことをしない協調的な人間だ、というわけです。
堀江さんは徹底して個人主義の人です。自分のために動き、自分のために生きているのです。そして、そういう生き方を広げていこうとしています。
私流に堀江さんの言葉を翻訳すると、こうなります。
「自分の可能性を信じなさい。そして、ほかのだれかのようになるのではなく、ほかの誰でもないあなたを実現しなさい。」
こうやって子供達を激励し、背中を押してくれる大人がどれほど少ないか。
反対に、自分の未来への不安や恐れをそのまま子供に押し付け、安全に立ち回る術を解き続ける大人がどれほどたくさんいることか。
多くの子供達は、学校や世間や大人たちに対して、何か、自分が間違ったことをしていないか、自分のままでいるとダメなのではないか、とおどおどしているように感じます。
子供は生意気で上等。私は自分自身でいることに100パーセント、オーケーを出してあげたいと思います。
興味あることにどんどんと取り組んで行く中で、人は他人や世間との付き合い方も、言葉という道具はもちろんのこと、コミュニケーションの技術もノウハウも必要に応じて身につけていくでしょう。
大切なのは自分がやりたいと感じることに敏感であること、それを表明し、行動に移す勇気があることです。
もちろん、身につけておくべき基本的な学力というものはあります。
私の教室では、それらの学力を定着させるために、一番効率的な方法、学習を習慣にすること、を提案しています。
でも、もう一度強調しておきます。その学力は自分のために使ってこそ生きるのです。