4本脚の机

こんにちは。

教室の机は学校で使用している机と同じものです。
以前は折りたたみ脚の長机に折りたたみの椅子、というスタイルでしたが、
「教室」という雰囲気が欲しくて、あちこち探して、中古の学校机と椅子を手に入れました。

ところで、もちろん机の脚は4本です。
そして、教室の床があまり平らでないのが原因なのか、、その机がガタガタするのです。

オフィス用のデスクなら脚の長さを調節できるアジャスタが付いていて大丈夫なのでしょうが、
生徒机はシンプルな作りでそんなものはありません。

そこで対策として、要らない紙を小さく折り畳んで浮いた脚の下に挟むのですが、
生徒たちにやらせると、なかなかうまくできないのです。

困ったことですが、困ってばかりいても仕方がないので、ここは学習のきっかけと考えて、紙の挟み方を教えることにしました。

原理的な理解も必要です。

たとえば、脚が1本だとします。
当然、脚は床に付きますが、残念ながら手か何かで支えていなければ、机は倒れてしまうでしょう。
もちろん、脚が一本の机はありません。(あったら見てみたい・・・)
同じように、脚が2本でも2本とも脚は床に付きますが、安定しません。倒れてしまいます。

これを原理的に解説してみます。

一つの点、あるいは二つの点を含む平面は無数に存在します。だから、脚は床に付く。けれども、安定はしません。

3点だとどうでしょう。


3点を含む平面は1つあります。そして1つしかありません。
だから、3本の脚は床に付くし、安定するのです。

 

 

 

たとえば、カメラの脚は「三脚」と呼ばれていて、脚は3本です。
平らでない場所でもガタガタせずに安定してカメラを支えます。

さて、問題の4本脚ですが、3本目までは上に書いたように床に付きます。
残りの1本の脚が、3本目までの脚でできた平面上にあればいいのですが、
(床が平らでない場合は)そんなことは滅多にないことです。

それで、ガタガタするのです。

では、どう紙を挟めばいいのか?

答えは、「3本の脚を床につけた状態で『浮いた脚』の下に適当な厚さに折り畳んだ紙を挟む。」です。

原理が分かれば簡単なことなのですが、みんなむやみに紙を挟むだけで、なかなかがたつきが直らないのです。

ばっちり安定!

 

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