夏期講習について

やっと夏期講習の日程その他が決まりました。チラシも作りました。

私は人を誘うのが苦手です。素敵な広告の文句を並べるのが下手くそです。
もちろん、言葉で人がその気になるということも知っています。たくさんの仕事に携わってきたので、情報を人に伝え、知ってもらうことがどれほど大切かも知っているつもりです。

でも、とりわけ教育に関して、その情報に嘘があってはいけません。生徒たちを魅惑するのは、あくまで学問の中身そのものであって、そこへと誘う甘い言葉や過大な期待を抱かせるキャッチーな文句であってはなりません。

何よりもまず、あなたが何に興味があり、何をしたいと思っているかが大切です。

それがスタートです。そして、それがなければ学ぶことはただ苦しく、辛いだけのものになってしまうかもしれません。
学習の始めから終わりまで(終わりはないと思いますが)、その毎日の学習を支え、前へと進めていく唯一の力は、何かにワクワクする思い、やっていて楽しいと感じる気持ちです。

学び始めて、辿り辿って行き着く先は、もしかしたらスタートを切った時点では思いもしなかったところかもしれません。
それでいいのです。それが学びの醍醐味だと言ってもいいと思います。

学んでいくうちに、どうしても必要な知識やスキルのハードルに出くわすでしょう。
それを越えるのに必要な集中力や持久力は学んでいく中で鍛えられ、高められていきます。

イヤイヤ学ばなければならない、と思っているなら、まず、自分は何に気持ちが動くのか、何を知りたいと思っているのかを考えて欲しいのです。
そこから始めることが大切だと思います。

そして、もちろん、学びの基本である「言葉」をたくさん知って、その「言葉」を使って、自分の気持ちや考えを人に伝え、また他の人の考えや現在の文明を作り上げてきた偉人たち、天才たちの言葉を理解していくスキルを磨く必要があるでしょう。
それはきっと、あなたのワクワクをもっと大きく広げ深め、ほかのひとと共有するチャンスを広げるにちがいありません。

どうぞ、自分のワクワクする気持ちを大切にしてください。

そして、そのあなたのワクワクと、学びの世界が、「幸せな出会い」をすることを願っています。

そういうあなたと一緒に学んでいきたいと思っています。